愛猫家たちの間で人気のキャットフード『カナガン』と『モグニャン』。
両方ともレティシアンという会社が販売している無添加のプレミアムキャットフードです。
実際のところ、両者はどう違うのか、比較してどちらがおすすめなのかをご紹介します。
子猫とシニア猫にはどちらが適しているキャットフードなのかなど、徹底的に比較してみましたのでご参考になれば幸いです。
カナガンとモグニャンの特徴の比較
まず、カナガンとモグニャンの特徴を表にまとめました。
カナガン(チキン) | モグニャン | |
販売元 | (株)レティシアン | (株)レティシアン |
定価 | 4,708円(税込) | 4,708円(税込) |
定期購入 | あり(最大20%割引) | あり(最大20%割引) |
容量 | 1.5キロ | 1.5キロ |
対応年齢 | 全年齢対応 | 全年齢対応 |
対応猫種 | 全猫種 | 全猫種 |
賞味期限 | 未開封で18カ月 | 未開封で18カ月 |
「カナガン」と「モグニャン」の『原材料』の違い!
次に原材料の違いを見ていきましょう。
フード名 | カナガン(チキン) | モグニャン |
原材料 | 乾燥チキン35.5% 骨抜きチキン生肉25% サツマイモ ジャガイモ 鶏脂4.2% 乾燥全卵4% チキングレイビー2.3% サーモンオイル1.2% ミネラル類 ビタミン類 (ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE) アルファルファ クランベリー タウリン マンナンオリゴ糖 フラクトオリゴ糖 リンゴ ニンジン ホウレンソウ 海藻 カモミール セイヨウハッカ マリーゴールド アニスの実 コロハ |
白身魚65% タピオカ ジャガイモ エンドウ豆タンパク ビール酵母 サツマイモ ココナッツオイル セルロース サーモンオイル フィッシュスープ バナナ リンゴ クランベリー カボチャ セイヨウタンポポ フラクトオリゴ糖 マンナンオリゴ糖 タウリン ミネラル類(亜鉛、鉄、マンガン、銅、ヨウ素) 酸化防止剤(ローズマリー抽出物) ビタミン類(ビタミンA、D3、E) 乳酸菌 |
カナガンとモグニャンの比較!「チキン系」と「魚系」の違い!
2つのキャットフードの原材料で、一番多く使われているメインの食材を以下にまとめました。
キャットフード | メイン食材 | 比率 |
カナガン | チキン類 | 64.7% |
モグニャン | 白身魚 | 65% |
カナガンとモグニャンの大きな違いは、チキン系か魚系かの違いです。ですから、選ぶ際のポイントとしては、
- 「チキン」が好きな猫ちゃんには、『カナガン』
- 「魚」が好きな猫ちゃんには、『モグニャン』
と、猫ちゃんの好みに合わせて選ぶのもおすすめです。
比較してわかったカナガンキャットフードの特徴
カナガンはチキンを主原料にしていますが、チキンは免疫力維持をサポートするセレンを豊富に含んでいます。そしてチキンを約60%も使用しているで、タンパク質が豊富なフードと言えます。
その他、カナガンだけの成分として、解毒作用やストレスに効く「マリーゴールド」「カモミール」「セイヨウハッカ」「アニスの実」があります。
比較してわかったモグニャンキャットフードの特徴
モグニャンはお魚メインのキャットフードとなっていて、白身魚を約65%も使用しているのでチキンが苦手な猫ちゃんにはとてもおすすめのフードです。白身魚はカルシウムやビタミン、鉄、水分などをバランスよく含んでいるので、低脂肪でありながら、高たんぱくで、消化吸収がよい食材です。
その他、モグニャンだけの成分として、オリゴ糖を豊富に含み下痢便秘予防になる「バナナ」などがあります。
「カナガン」と「モグニャン」の『成分』の違い!
では、次に「成分」に違いについても見ていきましょう。
カナガンとモグニャンの『成分』の比較
成分 | カナガン | モグニャン |
たんぱく質 | 37% | 27%以上 |
脂質 | 20% | 11%以上 |
繊維 | 1.5% | 5.25%以下 |
灰分 | 8.5% | 9.5%以下 |
水分 | 7.0% | 5.0%以下 |
オメガ6脂肪酸 | 2.99% | 1.3% |
オメガ3脂肪酸 | 0.82% | 2.5% |
リン | 1.40% | 1.1% |
マグネシウム | 0.09% | – |
ナトリウム | 0.80% | – |
カルシウム | 1.58% | 1.3% |
カリウム | 0.70% | – |
タウリン | 0.22% | – |
エネルギー (100gあたり) |
390kcal | 379kcal |
カナガンとモグニャン!どちらが高たんぱく?
猫ちゃんにとって、最も大切な栄養素であるタンパク質。
猫ちゃんは、肉食動物なので多くのタンパク質が必要であり、AAFCOの基準では最低26%以上のタンパク質が必要とされています。
上記の表を確認すると、カナガンもモグニャンもタンパク質量は27%を超えているので、高たんぱくの良質なフードといえますが、カナガンの方がタンパク質量が多いですね。
ですが、単純にタンパク質が多ければよいというわけでもありません。
「シニア猫」や「肝臓病の猫」は要注意
シニアの猫ちゃんは、腎臓の処理能力が落ちてしまうため「腎臓病」にかかるリスクが高くなります。そして、タンパク質の摂取量が多いと腎臓に負担がかかります。
ただ、「子猫」や「若い成猫」の場合、十分なタンパク質が必要なので、しっかり与えてあげる必要があります。
つまり、猫ちゃんの年齢や健康状態によって、必要なタンパク質の量が変わるということになります。
カナガンとモグニャン!どっちのキャットフードがおすすめ?
上記のことからまとめると、以下のようになります。
- 「子猫」や「若い成猫」には、タンパク質量が多い、カナガンがおすすめ。
- 「シニア猫」や「腎臓病の猫」には、タンパク質の量が比較的少ない、モグニャンがおすすめ。
ただ、日本で飼われている猫ちゃんは、室内飼いが多いのでそれほど高タンパク質はいらないという場合にはモグニャンの方がおススメだと思います。
腎臓病予防には『モグニャン』が適しているもう一つの理由!
上記でも説明しましたが、高たんぱくな食事は腎臓病の猫ちゃんには良くありません。
腎臓病の原因は、体中に老廃物が溜まり、それを処理するために腎臓を酷使することです。高タンパクの食事は老廃物を増やしやすいので、腎臓に負担がかかります。
ですから、腎臓の処理能力が落ちてしまうシニア猫の場合は、若干タンパク質が少なめのモグニャンの方が適しているといえます。
そして、さらに注目なのは、「オメガ3脂肪酸」です。オメガ3脂肪酸は、血液をサラサラにしてくれる働きがあるので、腎臓の負担を大きく減らしてくれます。
その点モグニャンはカナガンよりオメガ3脂肪酸の含有量が多いです。
つまり、血液をサラサラにしてくれる「オメガ3脂肪酸」を多く含んだモグニャンの方が腎臓病の予防にはおすすめということです。
便秘の猫ちゃんには、繊維が多い『モグニャン』がおすすめ
猫ちゃんも人間と同じように便秘になります。モグニャンとカナガンは両方ともオリゴ糖が豊富なので、便秘予防に最適なキャットフードといえます。
そして便秘予防にもう1つ役立つ成分が「食物繊維です」。
ですから、便秘気味の猫ちゃんには、繊維量が多いモグニャンがおすすめです!
モグニャンとカナガン、どちらかが吐きにくい?
猫が吐くのは、体中の悪いものを排出しようとするからです。
その点、カナガンとモグニャンは両方とも、解毒作用がある「クランベリー」が含まれているので、体内の悪いものを解毒してくれます。
特にカナガンには、カモミール・セイヨウハッカ・マリーゴールド・アニスの実など解毒作用がある食材が豊富に含まれています。
ただし猫ちゃんが嘔吐するのは、添加物や穀物など体に合わない成分が原因の一つです。ですから、体に合わない成分がなければ、解毒の必要がありません。
モグニャンもカナガンも無添加でグレインフリーのキャットフードなので、そもそも猫ちゃんが吐く要素を元から排除しています。
必須アミノ酸「タウリン」の多さなら『カナガン』
猫ちゃんにとって必須の栄養素である「タウリン」。栄養ドリンクのCMなどでもよく耳にしますよね。
実は猫ちゃんは「タウリン」を自分で生成できないので、食事で摂取する必要があります。タウリン不足になると、目や心臓、繁殖能力に影響が出ることもあります。タウリンは猫ちゃんにとって命に係わるほどの大事な栄養素なのです。
カナガンには、タウリンが2200mg/kgが配合されており、モグニャンよりも多く含まれているので、タウリンを重視するならカナガンがおすすめです。
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